オランダはこうよ⑷ 自分をいたわる力:早く元気になるために
皆さま、こんにちは!
築90年75㎡の古い家でも清潔にgezellig(愉快)に暮らしたい!
だからプロフェッショナルオーガナイザーになりました、Emiです。
先週の真っ白な雪景色をご堪能されましたでしょうか?
息子の朝の登校の後にお散歩した森で、可愛いヨーロッパコマドリ(Roodborst)を見つけました。
どこにいるか、見つかりましたか?😀
さて、今回もまた少し深いお話を綴りたいと思います。
ずっとずっといつかお伝えしたいなぁと思い続けていたものですから
お付き合い頂けたら嬉しいです❀
2021年でオランダに来て13年目を迎えました。
思えばその間、色々なことがありました。
数えきれないほど泣きました。
壁を張り巡らせて意地を張りました。
ネイティブダッチの主人を敵だと思いました。
まわりに人はいても、私はいつもひとりぼっちでした。
そういう思いを抱えて明日の日の出を迎えているのは
私だけではないはず。
そんな10数年の間に、天地がひっくり返るほどの気付きがありました。
今までの世界がガラガラを崩壊するようで、あるいは逆に 険しい崖を登り切り
パーッと視界が晴れたような、革命的なものでした。
その4つ目を今日はお話ししたいと思います。
オランダは個人主義の国です。
自分の意見はYESでもNOでも何でもはっきりと述べます。
思ったことは何でも言います。
言い方を変えると、「察する」とか「相手の身になって考え、言う前に言葉を選ぶ」
という意識のフィルターがかからないため、受け手には相手の言葉がストレートに突き刺さるわけです。
その時に受けショックから復活する力が、voor jezelf opkomen であり
その時に受けた言葉に対して言い返す力のことを assertiviteit と言います。
⇒リンク
☆オランダはこうよ⑴自力で立ち上がる力:小さいうちから身に付ける習慣
☆オランダはこうよ⑵言い返す力:こちらも言って良いんです!
今日のお話は、Goed zorgen voor jezelf=大事にしてね、元気出してね のお話です。
Leren voor jezelf opkomen(=自力で立ち上がる力) は目的です。
それを叶える手段として、goed zorgen op jezelf があります。
“Zorg goed voor jezelf, Emi.”
本当に良く言われますし、オランダ人のママ友との会話でも良く耳にするフレーズです。
英語の直訳では
″Take good care of yourself, Emi.”
『無理しないでね、お大事に。』
気分転換したり、何かして心身の疲れを回復させてね、早く元気になってね。
そういう意味ですが
その方法を探し実行するのは自分自身 ということが前提です。
自分自身で癒しの方法を見つけ、それを口に出せば
それを実行することを邪魔したり反対したりする人はいません。
個人の選択を尊重する ということですね。
『ああ、それはグッド👍!行っておいで~ 楽しんでおいで~』と
快く見送ってやらせてくれます。
渦中のどん底のときには
“Zorg goed voor jezelf, Emi.”
と言われても、私なぞはそのひと言で突き放されたように感じてしまいます😢。
あゝ 精神的に未成熟なワタシ (*´Д`*)
『そう言うなら、今この私に何かして欲しいのに。どんなことが良いのか提案して欲しいのに』
と心の中で涙を流してしまいます。
皆さまはどうですか?
私の代わりに考えて提案して欲しいなら、その時はハッキリと Hulp vragen=助けを求める のが正解◎です。
どういうことかって? 聞きたい??
では、お聞かせしましょう、その根拠となるエピソードをおひとつ。
( ᵕ́ૢ‧̮ᵕ̀ૢ)‧̊·* イロイロデルヨ…
子育て真っ最中だった当時の私は、リラックスの方法を自分で探すエネルギーも時間も無かったので
そう言うなら、私のためにお膳立てしてくれたら良いのに とずっと思っていました。
例えば、主人の方から
『マッサージの予約したよ、〇日の〇時に行っておいで。僕が子守をするからさ。』
という提案を淡く期待していました。
結果は あはは みごと裏切られ…(笑)
気分転換やちょっと気持ちを上向きにするために何かしたいけど、何が私に効くのかが分からない。
しかも、当時はいつも私にピッタリと張り付いた可愛い赤ちゃんを抱えていましたから、
この子を抱いてどこへ行くのか?
そういう状況はやはり自分にしか分からないんですよね。
だって、(オランダ人の)相手には(=主人)私の状況など察することが出来ないのですから。
逆に 日本のパパさんはどうなのでしょうか?
考えに考えて、家でできる zorgen voor mezelf の方法を自分で思いついた時
私は主人に言いました。
私:『私はお風呂にゆっくり浸かりたい。お風呂でマンガを読むから、今日は私が先に入る。』
主人:『ああ、そりゃあ良いねぇ もちろんさ!Veel plezier in bad!=(お風呂楽しんで)』
言ってしまえば驚くほどあっさりOK。それまでは、主人がいつも先に入り長風呂していましたの。(怒)
今まで何年間も、一体何を怒っていたのだろう?
先にお風呂に入られて私が機嫌を悪くするくらいなら
さっさと言えば良かったのですね。
『今日はお先に、お風呂行くわね』 と。
Afbeelding van seventhemes via Pixabay
向こうからは敢えてあれこれ手は差し伸べないけれど、
私が自分で考えたことを私が自分からはっきりと口に出せば
その求めは快く応じられることを知りました。
繰り返しますよ~
自分で選び、主張する。主張をすれば尊重される!
自分でできない時には、助けを求める!(=Hulp vragen)
主体は常に「私」自身。
私が自らの力で考え、選び、主張する。
相手からの動きを待つのではなく、自ら働きかける。
オランダ語を勉強する上でもとても役立つ原則です。
だって、主語は必ず文頭に置くでしょう?
それぞれが皆、自分を主体に生きているということを
言語体系からも読み取ることが出来ますね。
自分が主体だなんて、そんな自己中な…
なんてことではないのです。
自分を主体にし、主張し、主張され、お互いに納得するまで話し合うから
自己中とは異なるのです。
Photo by Eva Elijas from Pexels
このことは、それまでの私自身の生き方をひっくり返すとともに
いかにグラグラと周りに左右されて生きて来たのだろうか?と
実感する出来事でした。
どうか皆さん、覚えてて。
自分を主体に生きて良いのだということを。
あなたも 私も
等しく 尊く 愛される
価値ある 存在なのですから。
最後にこの歌をお届けしてお別れです。
竹内まりや ”元気を出して”
May organizing harmonize you and your family!
本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
それでは、次回まで
Tot ziens!
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